一人っ子遠距離介護、私の場合⑬ 高齢者あるあるなのかも? 小ネタをふたつ

うちの母には強固な癖があるのだが、もしかしてよその方々にもあてはまるかもしれない。

  1. 待つことが出来ない
  2. 紙ものが捨てられない

ご説明しよう。

待つことが出来ない

例えばデイに行く朝。お迎えのスタッフさんは、家の中に入って服薬確認をしたい。なので、母には家の中で待っていてほしいのだがそれが出来ない。必ずアパートの玄関まで出て待っている。真冬でも、吹雪でも!!

 

「お母さん、デイのスタッフさんはお薬の確認するのもお仕事なんだよ。家の中で待っててね。」「寒いし、風邪ひいたら困るから、家の中で待っててね。」と言うと「わかった。大丈夫だよ。」と必ず返事があるのだが、絶対下に降りて10分前には立っている。

 

以前、テーブルの上に「〇月〇日 デイに行く 9:37と書いてあって笑ってしまった。

お迎えは9:50だから、エレベーターで降りる時間を3分と見積もって、9:40には玄関に着くようちゃんと計算していたのだ。

 

頭いいな~と思ったので、もう家で待てとは言わないことにして、服薬確認は帰りにしてもらうことにした。

 

本人も「お母さん、待ってようと思ってるんだよ。でも、待てないの。」「人を待たせるのが嫌なの。」と言うのだから、真面目さの表れなのだ。デイが楽しみで、とてもじゃないけどじっとしていられない!ということだとしたら、良いことだし。

 

こんなの母だけかな~と思っていたら、母の住んでる団地に9時半ころ行くと、同じような年代のおばあちゃんたちが同じように待っている。みんな、同じなんだな~今日も楽しく過ごせますように…と思う。

 

紙ものが捨てられない

二言目には「物のない時代に育ったから。」と母は言う。物を大切にするのは立派なのだが、なんでそこまで…というくらいものをとっておく。包装紙・スーパーの袋・デイでもらうお手拭き・裏が白いチラシ・古い封筒などなど。

 

今日もグループホームの母のところに行ってきたが「これあげる。」と、しわしわになったペーパータオルを束で渡された。何だかわからないが(勿論、本人も「何だかわからないんだよね~」と言う)、とりあえず有難くいただいておいた。

 

あとからスタッフさんに聞いたら、食事前の手洗いの時に使ったペーパータオルだそうで。母にとっては、ちょろっと手を拭いたくらいの厚手の紙は勿体なかったのであろう。

 

なんにせよ、訪ねてきた娘に何か持たせなきゃ!と思うのだから、母とは有り難いものである。