一人っ子遠距離介護、私の場合⑤ 母の行ってたデイサービスはこんな感じ
母が通っていたデイサービスはこんな感じだった。
・朝9:30頃にスタッフの人がバスで迎えに来る。
家の中に入って服薬の確認の後、出発!だいたい5,6人の家を回って施設へ。
・30~35人ほどが集まってくる。(男性は10人ほど)
・5~6人で1テーブルをつくり、お喋りしたり、お茶飲んだり。
・みんなで輪になって体操。
・二手に分かれてゲーム。
・その間、交代で入浴。
・みんなでお昼ごはん。
・テレビで野球を観たりもできる。
・3時半過ぎたらカラオケタイム。
・最後は、全員で歌を歌って一日が終了。
・バスで自宅まで送ってくれる。スタッフさん全員で手を振ってお見送り。
・家の中まで送り届けて、終わり。
その他に、利用者のお誕生会、七夕まつりやひな祭りなどの季節の行事、地元の高校生の吹奏楽の演奏、近くの小学生が歌や踊りの発表にに来る、介護専門学校の学生の実習などで、様々な人に接する機会がある。
デイサービスの有難いところはたくさんあって、
- 送り迎えがある。しかも家の中まで送り届けてくれて安心。
- 服薬確してくれる。いくら毎日電話で確認しても、必ず飲み忘れはあるから。
- 入浴させてくれる。
- お昼ごはんを食べさせてくれる。
- 体操やゲームで身体を動かす時間を作ってくれる。
- 沢山の人と交流できる機会をつくってくれる。
- お喋りや歌で、声を出す機会を作ってくれる。 などなど。
母のような独り暮らしの高齢者は、食事も適当でワンパターンになりやすい。デイでは毎月メニュー表を渡してくれるのだが、肉あり魚あり麺ありで美味しそうだった。みんなで一緒に食べると、食も進む。デイに行くようになって母の栄養状態は大変よくなったと思う。
認知症の人にありがちのことだが、うちの母もお風呂を嫌がるようになっていた。デイでも入浴拒否は多いらしい。母も最初は嫌がったが「体重を計りますからお洋服を脱ぎましょうか」と言って、じょうずにお風呂まで誘導してくれたようだ。入ってしまえば、母曰く「背中流してくれて、頭洗ってくれて、すごく気持ちいいよ~」となる。
(しかもお風呂の後には、冷たい甘酒が出されるので大喜びだった。)
高齢者はちょっとしたことでも転倒しやすい。筋力を落とさないために運動するのは本当に大切だ。転倒して骨折→寝たきり、というのはよく聞く話だ。デイで、体操したり輪なげや足でボールを蹴るゲームは、楽しみながら身体を使うことにつながっていると思う。
歌を歌う大きな健康効果があると思う。。独り暮らしで話す機会が減ると喉の筋肉も衰える。それが誤嚥につながると思う。高齢者にとって誤嚥性肺炎は命にかかわる。デイでの歌は、楽しいだけでなくすごく大切な機能訓練にもなっている。
このように色んな有難い点があるのだが、本人にとって何よりうれしいのは「いろんな人とお喋りするのが楽しい」ということなのだ。
独り暮らしは寂しい。一日誰とも喋らない日もある。一人のご飯は美味しくない。考えたら当たり前のことだ。一人で家にいてもテレビを観るくらいしかやることもない。
母はどんなにか寂しかったことだろう。楽しそうにデイに通う母を見て、出来るだけ長くデイサービスに通い続けられるよう、頑張ろうと思った。