一人っ子遠距離介護, 私の場合②まずは介護認定を受ける!!

独り暮らしの母がいきなり心不全で入院。しかも認知症のようだ、、そして、子供は私一人。

 

私は車で(高速使って)2時間弱のところに住んでいる。当時は自営業でフルタイムで仕事もしていたし、自分の家庭を持っている。一人っ子だから私が介護するしかないのは重々わかっていたが、こりゃ色々工夫して何とか自分の生活も守らないといけないなと考えた。

 

何から手をつけたらよいのやら、さっぱりわからない。でも、わかんないけど、これだけは何とか目指したいと思うことが二つあった。

      1、母が安心してのんきに暮らせるようにする。

      2、絶対、同居・呼び寄せ介護はしない。

親元を離れて30年余り、介護といえども同居してやっていく自信はなかった。正直、母のことは苦手でもあった。

 

ラッキーだったのは、入院したのが大きな総合病院で、退院後の生活に不安がある人が相談できる窓口があったこと。そこでソーシャルワーカーの方に、これから何をどうしたらいいのか聞いてみた。そうしたら、

      1、介護認定を申請すること

      2、退院後は「包括支援センター」が色々相談にのってくれること

      3、なるべく早く精神科で認知症の検査をすること

などなど、親切に教えてくれた。

 

しかも、介護認定の申請も包括支援センターへの連絡も全部ソーシャルワーカーのほうでやってくれた。病院・市役所の高齢福祉課・包括支援センターはちゃんとネットワークが出来ていて、色んな情報を共有している。(どの自治体でもそうなのかはわからないけど。とにかく、何でも素直に聞いてみるのが一番だと思った。聞けば教えてもらえる。当然、こちらから聞かないと何もわからない。自分で動くことだと思った。)

 

有難いことに年末年始の休み明け1月4日からすぐ、短期間で認知症外来の受診・包括支援センターの担当者と面談・高齢福祉課の方と打ち合わせができた。

 

介護認定とか介護保険とかいっても、実際にその立場にならないと何のことやらわからないのだ。この時はじめて、今後自宅で生活する時に介護ヘルパーやデイサービスを利用するには「介護認定」を受けて、資格をとらないとだめなことがわかった。認定を受ければ、かかった費用の1割を払えば介護サービスが受けられる。

 

ただし、認定のランクによって介護保険を使える範囲(金額)が異なる。ふむふむ。

要支援1<要支援2<要介護1<要介護2<要介護3<要介護4<要介護5

といったふうに、介護度が上がれば上がっただけだけ介護保険でカバーしてもらえる金額が増える。ふむふむ。

 

介護保険の点数は改正されたりするので、今実際どうなのかわからないのだが、最終的に母は要介護1になったので、限度額が190000円ほどで、その範囲であれば(その金額の)1割を自己負担すればよいことになったのだ。(限度額というしばりはあるけど、健康保険みたいな感じだ。)

 

介護認定が下りるには一ヶ月以上かかる。手続きのながれは

       1、高齢者福祉課に申請を出す

       2、主治医の意見書をもらって提出する

       3、福祉課の調査員が認定調査に来る

       4、一次判定

       5、二次判定            

となる。1は入院中に済ませ、2は退院後すぐに受診した認知症外来のお医者さんにすぐ書いてもらい、一週間後くらいに訪問調査をうけた。

 

女性の調査員の人が来て、母に色々質問をしたりみたり、立ったり座ったり、寝て起き上がれるかなどを実際にやらせて観察したりの1時間ほど。包括支援センターの人のアドバイスで、私が前もって母の入院の経緯や現状を紙に書いておいて渡した方がよいということだった。たいていの高齢者は、認定調査の時に「出来るところを見せようと、頑張ってしまうから」。

 

いつもは立てない人が頑張って立っちゃったり、出来ないのに「出来ます!」って言っちゃったり、いつもと違う様子を見せがちらしい。調査員の人もそこは心得ているのだけど、やはり家族がいつもの様子をこまかく書いて渡すと話がスムーズに進むと教えてもらった。

 

この後、認定が確定するまで一ヶ月はかかる。だが、母が独り暮らしであることを考慮してもらって、前倒しで介護サービスを受けられるようにしてもらえた。おそらく要介護1じゃないかな~ということで、その数日後には包括支援センターの担当者とケアマネージャーさんに来てもらって、ケアプラン(計画書)の相談ができたのだ。

 

このケアマネージャーさんには、本当にお世話になった。この人が担当してくれたおかげで、母は(色々あったけど)いきいき楽しい二年間を過ごせたし、私も随分助けられて悔いのない介護生活を送れた。次回、このケアマネさんのことを書きたい。